SPECIAL FEATURE

ヴンダーカンマーへようこそ ~驚くべき蒐集の部屋~

ヴンダーカンマーとはドイツ語で、驚異の部屋(英語でwonder-rooms)を指します。ヴンダーカンマーでは実に多くのものが集められ、そのコレクションは自然科学(純粋なものではなくフェイクも含む)、地理学、考古学、宗教的遺物、絵画、アンティークなど多岐に渡ります。 ヴンダーカンマーは16世紀のヨーロッパで作られ、その後博物館の原型となりました。

Category : 文化

Date : 2019.09.09

参考文献

  • Cabinet of curiosities (Wikipedia)

魔性の小物たち

それは自然科学か、フェイクか、それとも信仰なのか ― ユニフォトプレスでは実際にヴンダーカンマーにコレクションとして飾られていた珍品たちの写真を扱っております。この特集では、弊社画像アーカイブをヴンダーカンマーに見立て、不思議な写真や、不気味だけどなぜか魅せられる写真の数々を集めてみました。

好奇に満ちた絵画やアート

「驚異の部屋」はアーティストの好奇心をも刺激しました。南国の鳥、極東からの芸術・骨董品、動物の骨など、画面いっぱいに描かれた奇妙なコレクションは、鑑賞者にあたかも自分がヴンダーカンマーの室内にいるような気分にさせます。もしかしたら、画家自身も、筆を動かしながら、自分自身がヴンダーカンマーを作っている妄想を膨らませていたのかもしれません。

驚異の人々

18~19世紀、独自の身体的特徴を持った人々が「変わった人々」として、ショーなどに出演していました。ヒゲが生えた女性、巨人、小人、カエル男…医学的な解明が出来なかった時代、当時の人々の目には彼らが異世界から来たように映ったのではないでしょうか。

不思議な家具・調度品

アフリカからの民芸品、風変わりなオブジェ。ときには家自体も幽霊に取り付かれ、訪問者に不思議な体験を与えます。今回ご紹介した珍品たちに共通するものは、変わったものを作る、という作者のこだわりかもしれません。作り手の想いはモノを通じて、世界の人々に恐れや魅力を与えているのです。

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