SPECIAL FEATURE
イギリス最初の公共美術館であるアシュモリアン美術館は、好古家収集家エリス・アシュモールのオックスフォード大学寄贈により1683年に創設されました。さらに、旅行家で探検家でもあったJ.トラデスカント親子の収集した資料も中心収蔵品であり、イギリス最初の大学博物館にもなりました。このころから、各国で〈ミュージアム〉の用語がコレクションの保存、展示をする施設に対して用いられるようになりました。今回の特集は、知る人ぞ知る国立博物館にもひけをとらないアシュモリアン美術館の貴重な収蔵品をご紹介します。
Category : 絵画
Date : 2017.10.05
アシュモリアン美術館の日本セレクションには、江戸から明治時代を中心とした品々が展示されています。中でも最も数が多いのは、色鮮やかな浮世絵や日本絵画です。ここでは、後期に見られる美人画の喜多川歌麿、『富嶽三十六景』を手がけた葛飾北斎、『東海道五十三次』の歌川広重、役者絵の歌川国定、四条派、琳派の屏風絵などの作品をとり上げています。日本セレクションのフロアには、伝統的日本文化を紹介する為か、日本の茶室もあります。日本の大企業が出資して、建設のために材料はすべて日本のものを使い、日本建築に精通した日本人の大工さんが訪ねて施工されたそうです。
考古学セクションでは、アーサー・エヴァンズの遺贈品である非常に優れたギリシャとミノアの陶器のコレクションが所蔵されています。また、古代エジプトや中国・インドなどアジアの古代遺物といった幅広いコレクションも見ることができます。なお同館ではエジプト学の進歩のためにグリフィス研究所を主催しているそうです。日本からも、柿右衛門、有田焼や非常に装飾度の高い貴重な陶磁器の数々が所蔵されています。
威風堂々としたギリシャ神殿風の建物内には、イギリス最古の歴史を誇るだけに、 著名イタリア人画家の多数の所蔵をはじめ、イギリス発信で世界に影響を与えた絵画運動「ラファエル前派」に関連する作品もみられます。また、よく名前を耳にするピカソ/セザンヌ/ピサロ/ターナーといった有名アーティストの作品もあります。1999年の大晦日には、セザンヌの絵画一点を狙い、屋根伝いに来た天窓からの侵入者によって絵画が持ち去られるという盗難事件もありましたが、未だに作品は売りに出されることもなく行方知れずとのことです。
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