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この特集では裸体が描かれた絵画、彫刻をご紹介します。国内外の有名アーティストたちは人の"ありのままの姿=ヌード"の美しさをどのように表現したのでしょうか。有名作品のサンドロ・ボッティチェッリ作『ヴィーナスの誕生』をはじめとする女神のヌードから葛飾北斎の春画までピックアップした4つのカテゴリーからご紹介します。
Category : 文化
Date : 2018.01.29
Wikipedia -ウェヌス
Wikipedia – 古代オリンピック
Wikipedia – 春画
本来は囲まれた菜園を司る神であったヴィーナス(ウェヌス)は、後にギリシア神話におけるアプロディーテーと同一視され、愛と美の女神と考えられるようになりました。一般には半裸或いは全裸の美女の姿で表されるヴィーナスは固有の神話が残っておらず、ローマ神話でヴィーナスに帰せられる神話は本来アプロディーテーのものであるとされています。ヴィーナスは女性の美しさを表現する際の比喩として用いられたり、愛神の代名詞としても用いられることが多々あり、性別記号で女性は「♀」と表記されるが、本来はヴィーナスを意味する記号なのです。
古今東西数多くのアーティストによって美しいヌードが描かれてきました。美しさの表現方法はアーティストによって様々で、肌の色や体格、何が一緒に描かれたかによってその時代背景も見えてくるのではないでしょうか。
彫刻での隆々とした筋肉の表現は大迫力です。古代ギリシャ人の裸体の像は数多く見受けられますが、オリュンピア大祭とも呼ばれる古代オリンピックの中では、参加するのに全裸にならなければいけない競技もあったそうです。
浮世絵の一種でもあり、笑い絵や枕絵などとも呼ばれる春画(しゅんが)。幕末に起きたジャポニスムによって、西洋では浮世絵が高く評価されましたが、春画は画題が猥褻であるとの理由から当時は人気がなかったようです。後に世界中で美術として高評価されるようになった春画は国内のみならず海外美術館にも多数収蔵されています。
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