Natural History Museum ロンドン自然史博物館

アクアマリン、ヘリオドール、モルガナイト、エメラルドの美しくも多様な結晶たち。ベリルは（ベリリウムアルミニウムケイ酸塩）で構成されている。

火山性溶岩が急速に（特に）水中で冷えると形成される、ガラス質の黒い物質。惹き込まれる様な黒が美しい。

火山性マグマと周囲の岩石が直接接触して形成されたタングステン鉱床。 タングステンは、原子番号74の金属元素であり、ウルフラマイトなどの鉱物に含まれている。

結晶と、粗い塊を含んだ146カラット（中心部）のファインカット・ペリドットと、かんらん石の結晶を含むハワイの玄武岩（左）。ペリドットは鉱物かんらん石の宝石の種類。

花崗岩のさまざまなミネラル成分はさまざまな色で表れる。白とピンクの斑点は長石、黒はトルマリン、灰色と透明な破片は石英。

紫色のチャロアイト、黒のエジリンオーガイト、灰色の微斜長石、ロシアのヤクーツク産のオレンジ色のティナクサイトの研磨面を備えた花瓶と標本。ロシアはこの鉱物が発生する唯一の場所である。

石英に囲まれて目立つ、暗褐色のカシテライトの単結晶。カシデライトは（酸化スズ）で構成され、光沢のある華やかなファセット結晶を形成する

紅海の近くに位置するセントジョンズ島で発見されたペリドットの結晶。ペリドットは、かんらん石（ケイ酸マグネシウム鉄）の宝石の種類である。

ナポリ王国大使を務めたウィリアム・ハミルトン（1730年-1803年）による観察図。火山灰。

様々な色の変化で楽しめる砂岩のコレクション。左から時計回りに：緑のイグサムストーン、茶色のセントビーズ、ダービーシャーのベージュ色の大きめの石炭、ストライプ柄のスターリング。

海の波で形成された波紋模様が入った砂岩。

600万年前の砂岩。岩が化石を含んでいる。アブダビ首長国にて。

英国ドーセット州チャーマスのストーンバローにある、下部リアス岩とチャーマス泥岩を組み込んで形成されたジュラ紀後半の崖。

フェナカイトは（ベリリウムケイ酸塩）で構成されている。視覚的には石英によく似ているが、化学的にはトパーズやベリルなどの宝石に近い。

スペリーライトは、世界の少数の地域で、まれに形成される二ヒ化白金（PtAs2）であり、この標本は南アフリカ産で非常に優れた品質であった。

直径約1mmのほぼ円形のコンドリュールを形成する、岩石顕微鏡の炭素質コンドライトの薄い破片。1838年にケープ州で発見。

大気で溶けた部分がある隕石。ロンドン自然史博物館の標本。

背の高いオレンジ色のプリズム状結晶となったミメタイト。ミメタイトは（クロロヒ酸鉛）で構成されている。

ケイ酸アルミニウムで構成されるフィブロライト。 珍しい種類の鉱物シリマナイトであり、 ビルマ産のこの石は、青紫色と淡黄色の複数の光を放っている。

異なった2色のピンク、緑、透明色で構成されえたトルマリンの結晶。ロンドン自然史博物館の標本。

「バラ色」を意味するロードクロサイトは、（炭酸マンガン）で構成されている。 南アフリカ産の標本。

ラブラドライト（ケイ酸カルシウムナトリウムアルミニウム）の今風のな彫刻。アーティストによる貴重なオパールの細工で、虹色を反射している。

水酸化銅で構成されたマラカイト。 マラカイトには独特の緑色の縞模様がある。

コーンウォール州グウェナプ・ホイールゴーランド産の鉱物、コネライトの標本。 巨大な銅鉱石の中心には最大で4mmの針が確認できる。

藍晶石は（ケイ酸アルミニウム）から成り、この組成をシリマナイトとアダルサイトの両方と共有している。 ロンドン自然史博物館の標本。

1987年にスミスから採取された、方解石の上に形成された6mmの八面体の結晶（紫色）。カンブリア州、カルドベック、カーロック鉱山で採掘された標本。

イオウは元素物質であり、色は黄色～茶色で、結晶形はまれとなる。 シチリア州アグリジェントで発見。ロンドン自然史博物館の標本。

６つの方向に線が入ったスターブルー・サファイア。 サファイアは、硬さで言うと2番目に難しいグループであるコランダム鉱物グループに由来する。

ロンドンの自然史博物館の鉱物、カーネリオン（BM58673a）の標本。 カーネリオンはルビーとともに7月の誕生石で知られる。 ハリー・テイラー撮影。

方解石の上に形成されたエメラルドの六角形の結晶。 形が良い。エメラルドは、さまざまな種類のあるベリル（ケイ酸アルミニウムベリリウム）の一種であり、 緑色に見えるのは少量のクロムに起因する。

紫色の石英（二酸化ケイ素）から生るアメジスト。一般的に人気のある宝石。

シトリンとともに、11月の誕生石であるトパーズはフッ化ケイ酸アルミニウムの化学組成を持つ。 フランク・グリーナウェイ撮影。

1887年に詩人ジョン・ラスキンによって自然史博物館に寄贈された133カラットのダイヤモンド。 1965年に盗まれ、行方不明のままである。

ロンドン自然史博物館で展示されているティラノサウルスの骨格模型。知られている限りで史上最大級の肉食恐竜の一つに数えられ、地上に存在した最大級の肉食獣でもある。

ロンドン自然史博物館の新しい展示・ステゴザウルスの完全骨格標本。

パキケファロサウルスの頭蓋骨。北アメリカに生息し、厚さ約25センチのドーム状の頭骨をもった草食動物であった。

ドイツ・ソルンホーフェン産。ジュラ紀と推測される、石灰岩の平らな石に良い状態で保存された標本。

ジュラ紀前半と推測されるソルンホーフェン石灰岩の中で発見されたテロダクティルの骨格化石。ドイツ、バイエルン州にて。 その翼幅は約46cmあった。 ミュンヘン・バイエルン州立博物館所蔵の標本。

ロンドン自然史博物館で展示されている、絶滅した海洋爬虫類・プレシオサウルスホーキンシの化石標本

2億9500万～2億8500万年前のペルム紀前期に生息していた、絶滅した両生類の標本。 テキサス州にて。

かつてエドモノトサウルスに属していた恐竜の化石の顎。 かたい植物を食べるために格子のような噛み合う歯している。 この恐竜は、現在のカナダで7600万～6500万年前に生息していた。

約12,000年前に絶滅した哺乳類・マンモスの骨を含んだ化石。

ドイツのソレンホーフェンにおいて、ジュラ紀前半の層で発見された始祖鳥の珍しい化石。ロンドンの自然史博物館で展示されている。

スペイン・テルエルで発見された800〜600万年前のカエルの化石。中新世後期ごろ。

約5千万年前の始新世時代の魚の化石標本。リチャード・フォーティーの化石より。1991年。

バイエルン州の板状石灰岩から発掘された1億5000万年前のシーラカンスの化石。 長さ32センチ。土台になっているブロックは、元の岩ではなくガラス繊維でできた土台である。

ヒマラヤ地域の海抜5000m以上から回収されたアンモナイトの化石。

ウスターシャー州ダドリーで発見された4億2,500万年前・デボン紀の三葉虫の化石。

ベレムナイトとして知られる、絶滅した海洋生物の化石。軟体動物門に属する無脊椎動物で、イカの仲間。 ベアトリス・アギレ=ウレタ撮影。

アイルランド・キルケニーで発見された、絶滅した被子植物の葉の化石。 ロンドン自然史博物館所蔵の標本。

スピッツベルゲン島で発見された始新世時代の葉の化石。メタセコイア。 ロンドン自然史博物館所蔵の標本。

イギリス・ヨークシャーで発見された植物の標本。ソテツ。

ドイツ・バーデン、オーニンゲンで発見された中新世時代の葉の化石。 ロンドン自然史博物館所蔵の標本

石炭紀時代のサンゴ、ロンズダリア。 サンゴはポリプと呼ばれる柔らかい集合体で構成されています。 それぞれのポリプには、サンゴの骨格がある。

ウミユリの化石。米国アイオワ州キーオカックの石灰岩にて発掘された。

エジプト・カイロの西に位置するギザから北東2km離れた始新世時代の石灰岩で発見された化石。海底に生息する単細胞動物・ヌンムライト（大型の有孔虫）。

ストロマトライト（藍藻類のコロニーが化石化したもの）の断面。 東シベリアで発掘。先カンブリア時代の岩からなる2,500〜2,000万年前の層から。 全長230 mm。

化石化した巨大な木の幹。 ロンドン自然史博物館所蔵の標本。

スペイン・レリダにて発見。板状の石灰岩から見つかった初期白亜紀のカブトムシの化石。

当初3800万年前ものと考えられていた、ハエが閉じ込められた琥珀の標本。その後1993年にハエが人工的に挿入されたことが発見され、偽物として暴露された。 ピルトダウンのハエと呼ばれる。（考古学史上実際にあった捏造事件に関連して。）

長さ3.7 mmの琥珀に閉じ込められたオークの木の花。約3500万年前、始新世後期のもの。 記事「琥珀・自然のタイムカプセル」29ページ、図86の画像から。

かつて白亜紀後期で、デイノケイルスに属していた肉食恐竜の両手。30cmの爪がついた一対の手の骨格。 この標本はモンゴルで発見された。ロンドン自然史博物館のコレクションより。

保存状態の良いコンプソグナトゥスの化石。名前の由来は優雅な顎を意味する。 小さな二足歩行の肉食恐竜で、1億4500万年～1億4千万年前のジュラ紀後期に生息した。体長は65 cmほどにしか達しなかった。ロンドン自然史博物館のコレクションより。

隆起した歯を意味することが語源の恐竜・ヒプシロフォドンの骨格。 1億2500万年前前の化石で、イギリスで発見された。

トゥオジアンゴサウルスは草食性であり、かの有名なステゴサウルスと同様、背に硬い板を持つ。約1億5千万年前に生息したこの恐竜は全長7メートル、高さ2メートルと推測される。 中国で発見された標本。

ロンドン自然史博物館の中央ホールに展示されていたトリケラトプスの骨格。現在は恐竜ギャラリーに移動されている。 トリケラトプスは、白亜紀後期に活動していた。

胸部にある頭蓋骨のような模様からその名前が名付けられた、メンガタスズメ（英名 Death's head moth)の標本。サスペンス映画のモチーフとなった有名な蛾。ロンドン自然史博物館の標本。

ガラパゴス諸島に住むスズメガの標本。ロンドン自然史博物館の標本から。

ロンドン自然史博物館所蔵のゾウムシの標本の引き出し。 ゾウムシの特徴は、長い鼻または吻(ふん)である。

大型の猫科動物の標本。 ロンドン自然史博物館のコレクションから。

若いレオパードの標本。ロンドン自然史博物館のコレクションから。

アブラツノザメの軟骨標本。ロンドン自然史博物館のコレクションから。

ミユビナマケモノのの骨格標本。樹木の上で生活する貧歯類の仲間であり、南アメリカおよび中央アメリカに生息する。木にぶら下がるための長いフックのような爪を持つ。 ロンドン自然史博物館所蔵の標本。

様々な色や形にあふれる蝶の標本。 ロンドン自然史博物館の昆虫学部のコレクションから。

様々な蝶や蛾の標本。

モルフォ蝶の標本。 ロンドン自然史博物館の昆虫学部のコレクションから。

捕食性の昆虫、カマキリの接写。 ロンドン自然史博物館の昆虫学部のコレクションから。

美しいタマムシの標本。ロンドン自然史博物館の昆虫学部のコレクションから。

ボリビア・サンタクルスで発見されたヒトヒフバエの標本。ロンドン自然史博物館の昆虫学部のコレクションから。

ロンドン自然史博物館の昆虫学部の標本トレイ。昆虫の形状、サイズ、色においてその多様性が見てわかる。

ハチとアリの種類を集めた標本。ロンドン自然史博物館の昆虫学部のコレクションから。

トンボなどの種類を集めた標本。ロンドン自然史博物館の昆虫学部のコレクションから。

アルフレッド=ラッセル・ウォリスによって集められたカミキリムシの仲間の標本。ロンドン自然史博物館の昆虫学部のコレクションから。

タスキアゲハ。 黒と黄色のコントラストが見た目に美しい。ロンドン自然史博物館に展示されている標本。

ナンベイオオツバメガ（メス）。チョウ目ツバメガ科のガの一種。ロンドン自然史博物館の昆虫学部のコレクションから。

タテハチョウ科の蝶のりんぷん。拡大写真。ロンドン自然史博物館の昆虫学部のコレクションから。

チョウ目アゲハチョウ科に属するアレクサンドラトリバネアゲハ。ロンドン自然史博物館の標本。世界最大のチョウとして知られている。

標本にするために、蝶の羽の作業を行うロンドン自然史博物館の学芸員。

様々な昆虫が描かれた図鑑の表紙。蝶やナナフシ、タマムシなどが親しみやすく描かれている。

キジ目キジ科・セキショクヤケイ（赤色野鶏）の卵の標本。ニワトリはこれを家禽化したものと現在では考えられている。ロンドン自然史博物館より。

オオウミガラスの標本。ロンドン自然史博物館より。かつて北大西洋に生息し、オロローンと鳴く鳥であったが、油をとるため漁船員に乱獲され，1844年ころに絶滅した。

オーストラリアに生息していたフクロオオカミ。人間の家畜であったディンゴや、人間に追いやられ、1930年代に絶滅した。たまに目撃情報があるが、世論は否定的である。

ミズカマキリの標本。餌を掴んで保持するのに適した前肢と長い呼吸管により、いっぱいに伸びた腹部を持つ長い肢の水生昆虫。ロンドン自然史博物館より。

ハクジラ類の中で最も大きいマッコウクジラの心臓の標本と写るロンドン自然史博物館の動物学者・トムセット博士。約1メートルの大きさがある。

最大の爬虫類であるコモドドラゴンの標本。ロンドン自然史博物館のコレクションより。

1776年～1780年のジェームス・クックの3度目の航海で持ち帰られた鳥の標本。ロンドン自然史博物館のコレクションより。

絶滅した鳥、ジャイアントモアの標本。世界最大の鳥であった。

今は絶滅した飛べない鳥・ドードーの標本。 ドードーはモーリシャス島に住み、1600年代後半に絶滅した。

シーラカンスの標本。 シーラカンスは8,500万年前に絶滅したと考えられていましたが、1998年にアフリカ南東部とスラウェシ島で再発見された。

ロンドンの自然史博物館の学芸員・オリバー・クリメン。手にしている標本は、大きな胸鰭をもったトビウオ。