SPECIAL FEATURE
前回は、ボストン美術館のコレクションをご紹介する特集の第一弾として「日本美術」を取り上げました。その第二弾として「ヨーロッパ絵画」「古代ギリシャの陶芸」「楽器」「ファッション」にスポットを当ててみました。 ボストン美術館には「古代」、「ヨーロッパ」、「アジア、オセアニア、アフリカ」、「アメリカ」、「現代」、「版画、素描、写真」、「染織、衣装」および「楽器」という8つの部門があり、それぞれの分野で重要なコレクションが数多く収蔵されています。今回はそうした作品の一部をご紹介いたします。 写真:ゴーギャン『我々はどこから来たのか 我々は何者か 我々はどこへ行くのか』1897~98年
まずはボストン美術館のヨーロッパ絵画コレクションをご紹介いたします。
名画を多数所蔵していますが、19世紀ヨーロッパ絵画はとくに充実しており、モネ、ルノワール、ドガなど印象派の画家たちの作品が目を引きます。またゴーギャンやミレーの代表的な作品も魅力です。
古代世界の遺物のコレクションから古代ギリシャの陶芸を取り上げます。
その中でも古代ギリシャ陶器の壺絵技法であり紀元前7世紀のコリントスで生まれた黒絵式(黒像式)と、同じく紀元前6世紀末頃にアテナイで生まれた赤絵式(赤像式)の作品をご紹介します。
日本美術を筆頭とする東洋絵画や、有名な西洋絵画が所蔵されているボストン美術館には楽器も数多く所蔵されています。
その所蔵数1100以上にも及ぶ楽器は、アジア、アメリカ、ヨーロッパ、と世界各国から集められました。また現地美術館では、展示のみならずライブコンサートやレコードを通して、その楽器の音色を聞くこともできます。
日本にミシンの存在が広く知れ渡ったのは明治時代でした。
ミシンの普及により、わが国ではこの時代から「ファッション」というものが一つの文化として、栄え始めたのではないでしょうか。ボストン美術館には、歴史背景の一つとしてアジア、ヨーロッパをはじめとするファッション(服、装飾品)の所蔵もされています。
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